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zoom RSS #54 『グッバイ、レーニン!』

<<   作成日時 : 2010/01/21 00:26   >>

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『グッバイ、レーニン!』 GOOD BYE LENIN!
2003年/ドイツ
共同脚本・監督:ヴォルフガング・ベッカー
出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース、チュルパン・ハマートヴァ

画像


 随分と前から勧められ、見ようと思いながら月日が経ってしまい、東西ドイツの壁を破壊するこの映画を見る最も最適な時期はだいぶ過ぎてしまったかと不安になるもDVD をデッキのトレーに乗せる。

 ベルリンの壁崩壊前。東ドイツに住む青年とその母、姉は東ドイツにとって当たり前の生活を当たり前に送っていた。厳格な母は社会主義者としての規範を貫き、青年はやはり若く純粋だった。そんなある日、母が倒れる。意識を失った母は眠り続け、その間、

 ベルリンの壁は崩壊する。
 
 やがて母は目覚めるが、医者は忠告する。母は非常に危険な状況であり、強い刺激を与えては生死に関わると。青年は決意する。母を自宅に引き取り、東ドイツがまだ東ドイツであった頃のようにすべてを振る舞おうと...。

 主人公が健気だ。主役が優しくナニモノにも染まってないので思想や社会問題も扱うこの映画を非常に素直に楽しめる。
 悪者の一切出てこないこの映画は現実社会を切り取っているにも関わらず寓話のにおいがする。それは主要な登場人物たちが極端な記号化を持って語られるからで、母は東ドイツの象徴として、姉は資本主義を受け入れた東ドイツ人の象徴として、父は西ドイツの象徴として...。
 そして何よりこの映画を感動的にしているのは、記号化されたこれら登場人物たちが、ラストシーンにおいて氷解し、記号化を解いて一個の人間になるからだ、と私は思う。
 
 一見すれば「東ドイツ時代も捨てたもんじゃない」といったテーマかもしれない。事実、本国ドイツでは「あぁ、懐かしい」といった感想が多かったとか。しかし、最後までじっくり味わえば、思想や懐古趣味を超越した、人間本来の姿を描こうとした作り手の願いにも似たものが漂う。

 よくできた一本です。

 なにより、ピクルスの食べ方が好きでした。カリッと、おいしそうですね。


グッバイ、レーニン! [DVD]
カルチュア・パブリッシャーズ
2004-10-16


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