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zoom RSS #73 『ベスト・キッド』

<<   作成日時 : 2010/08/16 03:36   >>

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『ベスト・キッド』 THE KARATE KID
2010年/アメリカ
監督:ハロルド・ズワルト
出演:ジェイデン・スミス、成龍(ジャッキー・チェン)、タラジ・P・ヘンソン

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 封切初日、土曜昼間、満員の映画館にて、観賞。
 原版、84年の『ベスト・キッド』はそりゃもう、テレビで散々流れてましたからよく見てました。世間で言うほど名作とは思っていませんが、よくできたB級作品ですよね。ランクBは大好物です。パット・トミタ氏の胡散臭さ(失礼!)と主人公ダニエルくんのへなちょこっぷり、そしてなによりアメリカ目線のカラテ文化が記憶に残っています。
 そして本作。いざ見てみると、劇中のエピソードは結構なぞられてます。北京が舞台だし、空手じゃなくて功夫だし、主人公もぐっと幼くなって小学生だし...と設定変更に伴って大幅な改編を行っていると思いやそうでもない。小学生だって恋もすれば殴り合いのケンカもするってことですね。

 さて、私は勿論、ジャッキー目当てで映画館に足を運びました。おそらく、多くのお客さんもそうだとは思いますが、感慨が、胸に去来するのであります。幼少期に鬼師父※から散々絞られて稽古して、みすぼらしいジイサマ※から散々絞られて稽古して、スターになったジャッキー。その彼が、とうとう弟子をとって稽古する日がきたのかと...それだけで観る前から目頭が熱くなるとともに、そんなジャッキーの稽古シーン、つまらないはずがあるまいと、期待も同時に胸に去来するのであります。

※【幼少期の鬼師父】…ジャッキーが幼少期に住み込んでいた京劇学校の師父。相当、厳しかったらしいですね。ちなみに鬼先輩(サモ・ハン・キンポー)にも苦しめられたらしいッス。

※【みすぼらしいジイサマ】…『蛇拳』『酔拳』(78)でジャッキーに稽古をつけた偉大なジイサマ。袁小田(ユエン・シャオティエン)というお名前。実際に武術の達人。両作品の監督、袁和平(ユエン・ウーピン)の父親でもあります。

 さて、上映開始。

 ...

 父を亡くした少年は、転勤する母に連れられデトロイトから異国の地、北京へと移り住むことになる。
 北京へ到着し、言葉や文化の違いに戸惑いつつも近所の美少女に心ときめかせる。ところが、同じ学校に通う功夫少年の標的になってしまい、ボコボコにされる。学校では功夫少年を避けて過ごし、やりきれない毎日。
 そんなある日、些細な仕返しを試みた少年は逆に功夫少年たちに捕まり、絶体絶命。その時、アパートの管理人が登場。見事な腕前で助けられる。いじめをなくしたいため、功夫少年たちの武術学校に談判しに行く少年と管理人。しかし、なぜか少年は武術大会で決闘をすることになってしまう。
 あぁ、こまった。

 そのとき、管理人が言った。
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 「私が教えよう」

 よっしゃぁ!特訓開始!

 ...

 こんな映画です。
 結論から言えば、ハリウッド進出後(『レッド・ブロンクス』(95)以降)のジャッキー・アメリカ映画の中で、一番面白い。
 その最大の要因はやはり、ジャッキーが「ジャッキー」を演じていない点だと、思う。逆に言えば、我々映画ファン、成龍ファンは、ジャッキーがこういう演技をする映画を、ずっと観たかった。明るくて優しくてチャメッ気たっぷりな「ジャッキー」はもちろん好きだが、ジャッキーだって十分に、成熟した。アメリカでの観客獲得のため、いつまでも気のイイ中国人を演じさせられていた(本人が希望していたかは、知らない)ジャッキーは、素晴らしい演技で、観客を吸引することができるのだ。
 本作は、過去に傷を持ち、いまだに癒えない中年男。優しさはあるが、優しさに溢れてはいない。過去に明るかったのだろうが、今は人との関わりを避ける。そんな人物を演じる。
 その役としての演技は、アクションにも現れる。ジャッキー演じる管理人がイジメっ子集団から少年を救うシーン。管理人は、イジメっ子といえど、子供は殴らない。すべて、「受け」の功夫で、イジメっ子たちをさばいちゃうのである。素晴らしい。しかも観ていて面白い。ジャッキーの設計するアクションが、ストーリーの中にカッチリとはまる、夢のようなシーン。
 そして、なにより私が本作のジャッキーに惚れ惚れしてしまったのは、その歩き方なんです。ちゃんと、くたびれてる。少しまるまった背中。特に後ろ姿がナイス。この背中だけでも映画館に行く価値あり。
 クライマックスの武術トーナメントも成龍班が動作指導をしているので、子供の闘いながら迫力あり。裏方にもしっかり手を貸してます。 

 手放しで絶賛できない点もまぁ、あります。
 中国側の協力を得たことで発生した観光映画的側面。必要なのかと首をひねる余分なシーンやカットの数々。せっかくの功夫ファイトを手ぶれカメラで見にくくする。そしてラスト、少年の必殺のアレ...。
 
 しかし、そういったマイナス面をすべてひっくるめた上で改めて言えるのは、この映画が近年のどの成龍映画より、味わい深いジャッキーの演技を味わえること。
 そして、痛快で、おもしろいこと。是非とも、映画館で観てほしい。

 映画館を出てぷらっと歩いていたら、本作を観てきたらしい少年3人が、目の前を通り過ぎた。映画の中で、主人公が繰り出したキックを真似しながら。

 あぁ...ジャッキー...あんた偉大だよ。

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